袱紗のマナー

袱紗(ふくさ)に包んで

袱紗

新札はご祝儀袋の中に入れるけどご祝儀袋は何に入れるか、これは初めての結婚式に出席する方がよくぶつかる疑問になります。ギリギリポケットに入るからとポケットに入れたり、汚れてはいけないからとコンビニで買った時に入っていた透明の袋に入れて持ち歩くのはマナー上あまりよろしくありません。何にしまっておくのがベストか、それは専用の袱紗(ふくさ)に包んで持ち運ぶのが正解になります。鞄の中にいれておけば失くさないし汚れないしこれでいいでしょ、というのも間違いで、好ましい行為ではありません。袱紗に包んで受付でのときにそこから取り出すのがマナーで、途中まで袱紗に包んでいたけどロビーに入る前に取り出したりしたらそれは失敗です。受付で挨拶してから、結婚式用の赤系統の袱紗から丁寧にご祝儀袋を取り出して相手の方向に向けて差し出すのが正しいマナーになります。見る人はしっかり見ているので、しっかりやり遂げましょう。

袱紗の包み方

袱紗も適当に包んではダメで、正しい手順が存在します。結婚式での包み方は広げた袱紗のやや左側に祝儀を置くことがスタートラインで、そこからまず左側を中に折り込み、次に上部を中に折り込みます。ここまで終わったらちょっと休憩でお茶を飲んだりお煎餅を食べたり、ケーキをつついたりしてもいいですがしなくても良いです。それほど長時間の作業でもないので一気にやってしまおうというのならノンストップで最後まで続行でもいいでしょう、そこの判断はお任せします。上部を折り込んだら次は下部を中に折り込み、右側も中へ折り込みます。余った部分が発生するでしょうがそれはそのまま裏に折り返して完了です。順番を素早く示すと、左→上→下→右となります。これは結婚式などおめでたい慶事の場合で、不幸な弔事バージョンだと逆順の右→下→上→左がマナーになります。間違えずにきちんと使い分けましょう。

袱紗がない場合

礼服は所持していても袱紗は持っていないという男女も若い世代には多そうで、使い方以前に存在を知らないことも充分考えられます。また購入はしたけどどこにしまったか忘れてしまい、結婚式当日までに探し当てることが出来なかった、というハプニングもたまにはあります。なのでご祝儀袋を剥きだしで持参するしかない、そんな気まずさを甘受するしかない境遇に立たされた場合にどうすれば助かるのか、悩みぬく若者もいそうです。お手軽な解決方法としてはハンカチやスカーフを使うのが一般的です。袱紗ではないけどハンカチを同じように使えば、とりあえずマナー違反にはならずその場を切り抜けることができます。初めての結婚式で袱紗というアイテムを知らないまま結婚式場に到着して、現地で人が使っているのを見てスマホで調べたらマナーアイテムだと紹介されていた、でも今の自分は持ってないし困った、そんな時はハンカチを使いましょう。持っていなければ小さな風呂敷を使ってもいいですし、とにかく包むことが重要です。